看護師って嫌がられる仕事なの?なんでそんなに人材が不足しているの?
まずはしっかりと現実を知ってください。
看護師不足の原因は3Kにあり
かつて患者として通院や入院をした時、優しい笑顔で接してくれる看護師さんに憧れ、看護師を目指した人も多いのではないでしょうか?
しかし、白衣の天使に憧れ、看護師になったは良いが、実際の仕事を目の当たりにして「こんなはずじゃなかった…」と一度や二度思うことも。
優雅な白鳥が水面下では必死に水カキを操っているように、
看護師の仕事は外側から見られているよりもずっと過酷で激務です。
看護学校でも「危険」「汚い」「きつい」の、いわゆる看護師の3Kについて教える学校もあるようです。
現在ではさらに、「給料が安い」だの「婚期を逃がす」だのどんどん嫌になる要素が加わっていると言われています。
このような業務の過酷さと、それに値する報酬としては給与が少ないことが、看護師不足の一因となっているのです。
また、看護師だけでなく医師不足も現代の深刻な問題となっています。
離職が拍車をかける看護師不足
現在の看護師不足の原因としては、職を目指す人が減ったこともあるのですが、大きな要素となっているのは離職です。
前述したように、「思い描いていた職業とは違っていた」と感じたり、業務のキツさや女性社会であることに辟易し、職を離れてしまう人が大勢見られます。
具体的な看護師の離職原因としては次のようなものがあげられます。
・看護以外の雑務が多い
・医療事故を起こすかもしれないと不安を感じる
・仕事量が多い
看護師の大半が女性であることから、育児をしながら業務をこなしている人も多く、夜勤で働いているという人も少なくありません。
ただでさえキツイと言われている看護師をしながら、子育てをし、しかも夜勤をしているのですから、これでは看護師でなくても体を壊してしまうことだってあります。
看護師の離職の原因が、いわゆる寿退社と言われる結婚を機としたもの、出産や子育てなど、女性特有の理由が多いのも特徴です。
看護師が不足すると患者が困るだけでなく、現在一緒に勤めている現場の看護師の仕事量そのものが増えるなど悪循環も生じます。
看護師不足については、各病院や自治体が子育てしながらでも勤めやすい環境を作るなどの改善策が必要なのです。